遺品整理・生前整理・空き家問題(体験談)|行政書士が分かりやすく説明

今回は自分の実体験を基に「遺品整理」「生前整理」について記事にしたいと思います。

今回の記事は従来の行政書士としての説明ではなく実体験からの「遺品整理」「生前整理」の大切さ、また「生前対策」の重要性をお伝えできればと思います。

自分が経験した相続というもの

今から4年程前に、私は父親を亡くしました。

父は高齢で1人暮らしでした。

「新型コロナ」の関係もありほとんど会う事はなく定期的に電話で連絡をしている程度でした。

ある日、親戚から「あんたのお父さん調子が悪いかもよ」と連絡をもらいました。

電話では「元気だよ!おまえこそコロナに感染するなよ」なんて会話をしていたので安心していました。

親は子供に心配をかけたくないので黙っている事も多いです。

自分はそれに気が付きませんでした。

親戚から連絡をもらった次の日に電話すると。

「ちょっと食欲がない程度だから大丈夫」と言っていましたが気になり実家に行きました。

実家に着くと父親は歩くのがやっとの状態でした。

病院を予約して検査をしてもらうと「末期のガン」でした。

即入院で多分もう家には帰れないとのことでした。

医者からは「あと3か月」と言われ驚いたのを憶えています。

もともと、あまり綺麗ではない実家でしたが「高齢の男性の1人暮らし」「病気の影響で思う様に動けない」などで家の中は目を疑う状況になっていました。

正直「これは酷い、早くかたずけなければ」

もちろん仕事がありますので自分だけで片づけるのは不可能な状態でした。

父親には「家に帰ってきたときの為に片付けるよ」と許可をもらい有給を使い少し片づけましたが、やっぱり何日あっても無理な状況でした。

遺品整理・生前整理の業者さん助けられた。

父親の病院に行きながら、仕事をして、実家の片づけをして正直一杯一杯でした。

父の状況は日に日に悪くなって行きましたが主治医からは「最後に自宅に少し帰れるといいんだけど」と言ってくれていたので、何とか綺麗にして一時帰宅をと思っていたのですが叶いませんでした。

色んな事に限界を感じて「遺品整理」「生前整理」の業者さんを探しました。

なんの宛てもないのでスマホで検索してお願いしました。

色んな業者さんが存在すると思いますが、自分がたまたまお願いした業者さんは「相続」の事について非常に詳しく士業や不動産にいたるまで人脈の広い社長さんでした。

その社長さんに言ってもらった言葉で「確かにこの片づけは大変だけどいつか終わるから大丈夫!」と言われて気持ちに余裕が出来たことを憶えています。

この社長さんとの出会いが「何か相続で誰かの役に立てれば」と考える最初のきっかけでした。

自分が現在「遺言・相続の行政書士事務所」をしていますが開業の際に社長さんに連絡をして自分の様な人が居たら社長さんの会社を紹介したいとお願いして了承を得る事ができました。

当事務所で「遺品整理・生前整理」の話があればご紹介します。

相続人の為にも生前整理をしてあげて欲しい。

自分の父もそうですが「家をぐちゃぐちゃにして相続人を困らせよう」などと思ってる人はいません。

生前整理は「遺言書」と同じで心身の状態の良い時にしなくてはできません。

「今はまだ元気だから後回し」にしている人の多くは心身の状態に不安が出てきてから「やらなきゃ」と考え始めます。

そうなってからでは遅いです。

「遺言書」と「生前整理」は似ている

「遺言書」:相続人間でトラブルが起きない様に、または相続手続が簡単にできるように。
「生前整理」:遺された相続人に迷惑をかけない様に

両方とも根本の部分は同じだと思います。

相続人に対して面倒や苦労を掛けたくない、相続人間で揉めてほしくないなど相続人に対しての思いやりから行うものです。

よく「遺言書」や「生前整理」の話をすると

  • 縁起でもない
  • 死んでほしいのか?
  • 財産が欲しいのか?

などと考えてしまう高齢の方が多いと聞きます。

そう考えてしまうのも分かります。

楽しい話題ではないですから。

でも相続人の事をしっかり考えて「苦労を掛けたくない」「家族に揉めてほしくない」とお考えであれば本当に大切な事です。

自分は40代ですが「遺言書」は作成しました。

空き家問題

父親から実家を相続したのですが自分は家を持っており今度は「空き家問題」が出てきました。

家の中を片づけると実家の建物は老朽化がひどく「解体」する事になりました。

自分が育った家ですから迷いましたが、残したとしても自分がその後の維持・管理をするのは実際難しいですし

そのまま放置して台風なんかで近隣に迷惑をかける訳にはいきませんからね。

解体後の土地に関しても自分で管理するのは難しいと判断して更地にしてから売却する事にしました。

その「解体から土地の売却」までやってくれる不動産屋さんも「片づけ業者の社長さん」から紹介してもらいました。

なかなか売れない事が多い様ですが自分は運よくすぐに買ってくれる人が見つかりました。

売れるまでの間は更地の管理を週に1回くらいのペースで距離のある実家まで行き管理していました。

更地の雑草の管理も大変でしたので助かりました。

「解体や不動産の売買」もご紹介できますので、お気軽にお問合せください。

相続手続

これに関してはご紹介いただいた「司法書士の先生」にやっていただきました。

私自身は「行政書士」ですので、この部分のサポートはさせていただきます。

相続を経験して思う事

自分は父の相続をきっかけに「行政書士」になりました。

相続には色々なパターンがあると思いますが自分が一番精神的にきつかったのは実家の片づけでした。

放置すると最悪の場合は近隣の家に迷惑をかけますからね。

自分の場合は「父親の看病」「相続関係の手続き」「実家の片づけ」「空き家問題」どれも大変でしたが私は、断トツで「実家の片づけ」が大変でした。

相続の話になると「相続の手続き」「遺産分割」の話になる事が多いです。

実際に「行政書士」として自分がお手伝いできるのもこの部分です。

でも「相続」を考える中で「遺品整理・生前整理」「空き家問題」もしっかりと考えなければならないと強く感じています。

これらの事は生前に対策しておくことで相続人の方達の負担を軽減する事ができます。

今回お話させてもらった業者さんの紹介もできますので、不安な事があればご相談ください。

この記事では自分自身が経験した「相続」についてお話しました。

いつか自分も「相続」を経験するとは分かっていましたが、いざ「相続」するとなると想定外の問題が多く出てきます。

生前対策できる部分は行っていただき「相続人」の方達は「相続が発生するとこんな悩みもあるんだ」など参考にしていただけると嬉しいです。

投稿者プロフィール

【行政書士】【相続診断士】 長谷川健治
【行政書士】【相続診断士】 長谷川健治
名古屋市天白区平針の【遺言・相続専門】行政書士アフェクション法務事務所の代表行政書士です。
【相続診断士】の資格も保有しております。
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趣味:キャンプ・バス釣り・自転車・読書
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